面白くなりたい。
大喜利で面白い回答を出したり、ボケに対して面白いツッコミを切り返したりしたい。
そういった所謂「お笑い」的な面白さもそうだし、映画などのコンテンツを受け取って面白い考察をしたい。
これらは個々で見れば別のベクトルの面白さだなと頭では理解しながらも、自分の中では「面白くなりたい」という方向感でどれも鍛え上げたい能力だ。
「面倒だからまとめて一気に鍛え上げることは出来ないかなー」、と怠惰の極みみたいな思考を巡らせていたら、何となく共通項が見えてきた気がしたのでそれらを備忘録的にまとめたい。
大喜利・ツッコミ・考察に共通する能力
詰まるところ「情報から連想されるキーワードを抽出して再構築する能力」なのではと考える。
大喜利の場合は「お題」、ツッコミの場合は「ボケ」、考察の場合は「コンテンツ」を受け取って、まずはそこから連想されるキーワードを抽出する。
例えば大喜利のお題が「こんな本屋は嫌だ」だとした時に、このお題から連想されるキーワードを洗い出す。
【連想キーワード】
後述もするが、ここはとにかく量を出すのが良い。連想キーワードをブレインストーミングする。
連想キーワードが洗い出せたらそこから「再構築」に入る。今回の例は大喜利なので上記のキーワードから「こんな本屋は嫌だ」へのアンサーを考えてみる。
いや、一旦おもしろ度合いについては目を瞑ってほしい。あくまで例ってことで。
もちろん大喜利の上手な人は逐一こんなことをせずとも、脳内でパパッと構築できるのかもしれないが、基本的にはこういう思考プロセスを踏んでいるはずである。
これが「抽出」と「再構築」であり、これをスムーズに行いつつ、大喜利なのかツッコミなのか考察なのかに合わせて適用させていけば各所で高い面白さを発揮できるのではと思う。
抽出は「具材集め」で 再構築は「料理」
「情報から連想されるキーワードを抽出して再構築する能力」は「具材集め」と「料理」に例えるとイメージしやすい。
特定の情報に対して、脳内で関連タグを収集する作業が「具材集め」で、集まった材料を再構築するのが「料理」。
例えばツッコミならスピード感が要求されるので、「具材集め」も「料理」も凝り過ぎずにスパッと出したものがウケやすい。
大喜利はツッコミに比べもう少し時間が取れるので、「具材集め」も「料理」も少々時間をかけて、ストレートなものより凝ったものや、想像の一歩先をいった料理なんかを提供するとウケやすい。
考察ではガッツリと時間を取れるので、「具材集め」で最高の材料を並べてガッツリと「料理」することで、新しい見方や見解を出せるとウケやすい。
この能力はどうやって鍛えればいいか
抽出は「具材集め」、再構築は「料理」、とした時に、何はなくとも具材がないと料理ができない。
そのため基本は 情報から連想されるキーワードを抽出する能力の向上が優先され、再構築はカテゴリに沿ったものをある程度専門的に実践する方が効率的だと考える。
スマートな練習方法を提示したいところだが、今の所自分は愚直に『物や事象に対して連想されるキーワードを出しまくる』というマッチョな方法に着地している。
2017年ごろ、上記画像がミームとして大流行したが、これは非常に的を得ている感覚。
「頭が良い」= 「面白い」ではないのはもちろんなのだが、面白い要素を見つけやすいのはやはり連想が早く多い方ではあるよなと。
そのため大喜利にしろツッコミにしろ考察にしろ、まずは「大量の連想キーワードを素早く洗い出す」というのが面白のコアスキルになってくるのではと思う。
「抽出」と「再構築」の二軸で考えれば、自分がどこが弱いか特定しやすい(自分の場合は「抽出」が足りてないように感じている。有り体にいうと頭が悪い。)
まとめ
仮説「大喜利・ツッコミ・考察などのスキルってある程度共通の能力で伸ばせるのではないか?」
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その共通の能力とは「情報から連想されるキーワードを抽出して再構築する能力」なのでは?
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抽出を「具材集め」、再構築を「料理」で考えるとイメージしやすく、この二軸で分けると足りない能力を鍛えやすい
うまくハマれば総合的なおもしろスキルを効率よく伸ばすことができるのではとワクワクしている。